行政書士になるにはどうすればいいの?試験制度や合格率を紹介

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行政書士は独立も目指せる法律系国家資格の中では比較的簡単な部類となっています。

宅建などを取得した後に行政書士も目指せばより専門性を生かした仕事をすることが可能です。

この記事は、行政書士の試験制度や行政書士を取ることによるメリットなど行政書士についての基本的なことを知りたい人に向けの記事になっています。

この記事の監修者
サト

不動産鑑定士

サト

Sato

プロフィール

宅建に4回落ちたという黒歴史を持つ不動産鑑定士39歳。宅地建物取引士・ASA国際資産評価士・競売不動産取扱主任者・基本情報処理技術者・TOEIC730。合格していない資格の記事については合格者に外部委託して執筆しております。プロフィール詳細コレハジについて

行政書士を取得することによるメリット

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  • 独立開業やキャリアアップが狙える
  • 資格があれば長い間働ける
  • 行政書士事務所や一般企業の法務部への就職・転職が有利になる

行政書士に合格すれば独立開業をすることも可能です。

もちろん合格すればだれでも開業できるわけではなくそこからまた競争が始まりますが、上司が嫌でたまらない等サラリーマンに向いていないと思う人は開業のために勉強してみてもいいでしょう。

また、資格には定年退職がないため一度試験に合格すれば年をとっても長く働くことができます。

行政書士に合格していれば、周りからは法律に詳しい人と見られます。

ですので、行政書士事務所への就職はもちろん企業の法務部などでも重宝されるでしょう。

行政書士に合格しないとできないこと

国家資格保持者というのは国家から一定の知識を有すると認められた人でありその人にしかできないことがあります。

その人にしかできない業務のことを「独占業務」といいますが、行政書士にも独占業務があります。

行政書士の独占業務
  1. 官公署に提出する書類の作成
  2. 権利義務に関する書類の作成
  3. 事実証明に関する書類の作成

上の3つの書類作成に関して独占業務を有しますが、他の法律で制限されている場合は作成できません。

例えば、税理士の独占業である税務書類の作成などはできません。

行政書士の作成できる書類としては農地転用許可申請書、宅地建物取引業免許許可申請書、遺産分割協議書、遺言書など様々なものがあります。

守備範囲が広く様々な分野とかかわることが多いので、逆に行政書士になってからは自分の特徴を生かす必要があります。

行政書士の試験制度

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試験のスケジュール(概要)

  1. STEP

    7月第2週 試験案内の掲載・配布(ネット)

  2. STEP

    8月初旬 申し込み開始

  3. STEP

    10月中旬~下旬 受験票の送付

  4. STEP

    11月第2日曜日 午後1時から4時 試験実施

  5. STEP

    1月第5週 合格発表

  6. STEP

    2月中旬~下旬 合格証の送付

令和3年の試験のスケジュール

  1. STEP

    7月第2週 試験案内の掲載・配布(ネット)

    令和3年7月5日 試験の公示

  2. STEP

    7月下旬 申し込み開始

    【郵送申し込み】
    令和3年7月26日~令和3年8月27日


    【インターネット申し込み】
    令和3年7月26日 9時00分~令和元年8月24日 17時00分

  3. STEP

    10月19日 受験票の送付

  4. STEP

    11月14日 試験実施

    令和3年11月14日 13:00~16:00

  5. STEP

    令和4年1月26日 合格発表

※上記スケジュールは予定のものも含まれているので詳しくは以下の公式サイトでご確認ください。

受験資格

年齢、性別、学歴などの制限はなく誰でも受験することができます。

受験費用

7千円

試験時間

3時間

試験方式

「行政書士の業務に関し必要な法令等」は択一式及び記述式、「行政書士の業務に関連する一般知識等」は択一式

試験内容

[法令科目]
基礎法学2問
憲法 5肢択一5問
 多肢選択1問
行政法 5肢択一19問
 多肢選択2問
 記述式1問
民法 5肢択一9問
 記述式2問
商法・会社法 5肢択一5問
[一般知識] 全て5肢択一
政治・経済・社会7問
個人情報保護・情報通信4問
文章理解3問

問題数は全部で60問の300点満点となっています。

出題形式は3パターンあり、5肢択一、多肢選択、記述式があります。

  1. 5肢択一……5問の肢から正解肢を1つ選ぶ選択問題
  2. 多肢選択……20個の選択肢から、正解を4つ選ぶ問題
  3. 記述式……40字程度にまとめる記述の問題

合格基準

次の要件のいずれも満たした者を合格となる絶対基準の試験になっています。

絶対基準なので自分ががんばりさえすれば合格できる試験とも言えます。

  1. 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50パーセント以上である者
  2. 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40パーセント以上である者
  3. 試験全体の得点が、満点の60パーセント以上である者

受験者数及び合格率の推移

年度受験者数合格率
平成29年40,449人15.72%
平成30年39,105人12.70%
令和元年39,821人11.50%
令和2年41,681人10.70%
令和3年47,870人11.18%

受験者数は年々減少していますが、人口が減少していることと難しい試験に合格したとしても必ずしも仕事があるとは限らないことなどが要因になっていると思います。

行政書士は合格基準が決まっているので年度によって合格率にばらつきがありますが、だいたい10~15%となっています。

まとめ

行政書士は法律系国家資格の登竜門的資格です。

独占業務があり、合格すれば独立・開業が目指せる資格の中では難易度的には一番低いと思います。

理由としては択一式が試験の大部分をしめるからです。

半年ほどがんばって勉強すれば合格することができるのでみなさんもがんばってみてください!

サト

サト

不動産鑑定士

宅建に4回落ちたという黒歴史を持つ不動産鑑定士の39歳。
不動産鑑定士の試験勉強時代に全国模試で3位の実績。
宅地建物取引士・ASA機械設備評価士・競売不動産取扱主任者・基本情報処理技術者・TOEIC730点。
宅建など資格の勉強法について書いていこうと思うので参考にして下さい。

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