管理業務主任者試験に興味がある人は勉強を始める前にまず合格はしやすいのかが気になると思います。
管理業務主任者試験は四肢択一式の試験で合格率は20%前後ですが、宅建などの不動産系や消防系の資格を持っている人は合格しやすいので狙ってみてもいいでしょう。
では、管理業務主任者試験の合格率の推移や他の資格と比べて勉強時間はどれくらいかかるかなど難易度について紹介していきます。
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管理業務主任者の合格率等の推移
実施年度 | 受験申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
---|---|---|---|---|---|
平成29年 | 20,098 | 16,950 | 3,679 | 21.7% | 36点 |
平成30年 | 19,177 | 16,249 | 3,531 | 21.7% | 33点 |
令和元年 | 18,464 | 15,591 | 3,617 | 23.2% | 34点 |
令和2年 | 18,997 | 15,667 | 3,739 | 23.9% | 37点 |
令和3年 | 19,592 | 16,538 | 3,203 | 19.4% | 35点 |
受験者数、合格者数ともに減少傾向できています。
合格率はおおよそ20%前後で推移しており安定していると言えるでしょう。
受験者の平均年齢は42.8歳と比較的高く、転職や再就職、キャリアアップのために受験している人が多いと思われます。
受験者層については管理業務主任者は宅建に合格した人が次に受ける資格の一つとされており、受験者には一定数の宅建合格者がいるため、法律になじみのない人にとってはもう少し合格率が下がるかもしれません。
他の資格試験の難易度との比較


サト
管理業務主任者と関係がありそうな資格の合格率や必要勉強時間を一覧にまとめてみたよ!
資格名 | 資格方式 | 合格率 | 必要勉強時間 |
---|---|---|---|
管理業務主任者 | 四肢択一 | 19.4% | 100~500 |
マンション管理士 | 四肢択一 | 8.6% | 500~700 |
宅地建物取引士 | 四肢択一 | 17.9% | 100~300 |
中小企業診断士 | 一次試験 四肢択一式※ | 36.4% | 1000~1500 |
二次試験 記述式及び口述式 | 18.4% | ||
不動産鑑定士 | 一次試験 五肢択一 | 36.3% | 2000~5000 |
二次試験 記述式 | 16.7% | ||
実務修習 記述式及び口述式 | 67.6% | ||
賃貸不動産経営管理士 | 四肢択一 | 31.5% | 50~100 |
行政書士 | 五肢択一式 多肢選択式 記述式 | 11.18% | 800~1000 |
土地家屋調査士 | 午前の部 五肢択一式及び記述式 | 10.4% | 1000 |
午後の部 五肢択一式及び記述式 | |||
口述試験 | |||
測量士 | 午前の部 五肢択一式 | 18.0% | 300 |
午後の部 記述式 | |||
FP2級 | 四肢択一+実技試験 | 50.56%(FP協会・学科) 60.26%(FP協会・実技) 25.46%(きんざい・学科) 42.48%(きんざい・実技・個人) | 150~300 |
FP3級 | 3肢択一+〇✖式問題+実技試験 | 84.69%(FP協会・学科) 80.50%(FP協会・実技) 53.31%(きんざい・学科) 43.25%(きんざい・実技・個人) 48.68%(きんざい・実技・保険) | 80~150 |
※中小企業診断士の一次試験は一部5肢択一式 科目合格あり
管理業務主任者試験の難易度は合格率や必要勉強時間を比較するとおおよそ宅建と同じくらいになっています。
マンション管理士よりは合格率が高く難易度は易しくなっています。
必要勉強時間はあくまで目安ですのであなたが持つ知識によって変わってきます。
何か資格を持っているなら法律とかの基礎知識があるのでその知識を活かせる資格を狙ってみるといいでしょう。
管理業務主任者試験に有利な人

資格試験は試験範囲がかぶっている資格もあるためそれらの資格を持っていたり、一度勉強したことがある人は他の受験生に比べて勉強時間が短くて済み、合格率も高くなります。
管理業務主任者試験の試験範囲はちょっと長いですがだいたい以下のとおりです。
- 民法
- 借地借家法
- 区分所有法
- 被災区分所有法
- 建替え等円滑化法
- マンション標準管理規約
- 不動産登記法
- 宅建業法
- 品確法
- アフターサービス
- 消費契約法
- 個人情報保護法
- 適正化法
- 建築基準法
- マンション標準管理委託契約書
- 管理組合の会計等
- 建築基準法等
- 消防設備・建築構造等
- 維持・保全

サト
知っている法律はあった?
宅建を勉強したことがある人は、民法や建築基準法などけっこう知っている法律の名前があったのではないでしょうか。
また、消防設備士・電工・水道関連の設備関連の資格を持っている人は消防設備などで過去に勉強を活かすことができます。
自分の知識を生かして少しでも有利に資格試験をのりきりましょう。