不動産鑑定士になるために必要な予備校選びの仕方から実務修習の内容までをまとめました。
不動産鑑定士になるための勉強をしているけど、どうやって勉強したらいいかわからない人から、不動産鑑定士に興味があって試験を受けてみようと思っている人まで役に立つまとめ記事です。
不動産鑑定士のなるまでの主な流れは以下の通りです。

この記事では不動産鑑定士になるまでに必要な各段階について私が実際に行っていた勉強法などを紹介していますので、順番に読んでいけばきっと合格できますよ!
不動産鑑定士試験に合格するまでに実際どれくらいの時間が必要になるのか私の実際費やした時間を書いていますので参考にして下さい。
不動産鑑定士試験の難易度は他の国家資格と比べてどうなのか考察してますので参考にして下さい。
タップできるもくじ
予備校選び:TACとLEC自分にあう予備校をしっかり選ぼう

不動産鑑定士試験は記述式試験ということもあり独学で合格することは困難です。
そこで予備校を選ぶ必要がありますが、現在不動産鑑定士を扱っている予備校は「TAC」と「LEC」の2校しかありません。
あなたにとってTACとLECどちらがいいのか費用面・合格実績などから比較してみましたので参考にしてみて下さい。
短答式試験:論文試験を見据えてしっかり勉強してれば怖くない

試験実施日 | 令和4年5月15日 |
受験資格 | なし |
願書配布 | 令和4年2月10日から令和4年3月11日まで |
試験科目 | 【不動産に関する行政法規】試験時間:120分出題数:40問配点:100点 【不動産の鑑定評価に関する理論】試験時間:120分出題数40問配点100点 |
出題形式 | 5肢択一式マークシート方式 |
合格発表 | 令和4年6月29日 |
合格率 | 令和3年 36.3% |
(※) | 短答式試験を合格した人は合格してから3回論文試験を免除されます。 ストライク3球でアウトとなり論文免除の効果がなくなります。 |
短答式試験はマークシート方式のテストであり論文試験合格を目指して勉強すれば怖くありません。合格率も30%前後と比較的高いので繰り返し勉強すれば大丈夫です。
↓ 願書や詳しい試験情報
論文式試験:最大の難関!しっかり勉強法を身につけよう

試験実施日 | 令和4年8月6日から令和4年8月8日 |
受験資格 | 短答式試験に合格した人及び短答式試験に合格してから論文を受けるのが3回以内の人 |
願書配布 | 令和4年2月10日から令和4年3月11日まで |
試験科目 | 『1日目』 【民法】試験時間:120分出題数:2問配点:100点 【経済】試験時間:120分出題数:2問配点:100点 『2日目』 【会計】試験時間:120分出題数:2問配点:100点 【鑑定理論(論文問題)】試験時間:120分出題数:2問配点:100点 『3日目』 【鑑定理論(論文問題)】試験時間:120分出題数:2問配点:100点 【鑑定理論(演習問題)】試験時間:120分出題数:2問配点:100点 |
出題形式 | 記述式 |
合格発表 | 令和4年10月21日 |
合格率 | 令和3年 16.7% |
不動産鑑定士試験で最も難関なのが論文試験です。
出題形式が記述形式であることから書くことを理解したうえで暗記する必要があります。
暗記する分量が非常に多く不動産鑑定士に合格するのをあきらめる人の多くがこの論文試験に受からないことによるものです。
私の暗記方法や勉強方法を記事にしていますのでしっかり対策をたてて勉強に取り組必要があります。
↓願書や詳しい試験情報
実務修習:働きながら実地演習をこなすのが大変
論文試験に合格したあと就職活動して不動産鑑定会社に就職し指導鑑定士のもと実務修習の段階へと入って行きます。
実務修習には1年コースと2年コースがありますが、実際は就職先に指定されることが多いと思います。
私も就職先に言われて2年コースで修了考査に合格しました。
働きながら実地演習をこなしていかなければならず、1年コースだと一般実地演習が大変で仕事がおろそかになるという理由で2年コースに指定されました。
1年コースで合格するには勤務時間内でも仕事が終わったら一般実地演習に取り組んでいいなど職場の理解がないとカリキュラムをこなして行くのは大変だと思います。
それでは「step 1. 不動産の鑑定評価に関する講義」から順番に中身を見て行きましょう。
不動産の鑑定評価に関する講義
「倫理及び責任の範囲」、「統計の基礎的知識」、「収益還元法」、「原価法」などの不動産の鑑定評価に関する実務についてeラーニングの形式で習得する課程です。
講義終了後は確認テストが行われます。

サト
私の時はなかったかな??
はっきり言って講義を受けた記憶がまったくありません。
普通にしてたら問題ないと思います。
基本演習
集合形式で、鑑定評価報告書の作成において通常採用される手順をグループごとに現地調査から鑑定評価書の作成までを行う過程です。

サト
知らない人と現地調査から鑑定評価書の作成までを議論しながら作成するので少し緊張しながら名刺交換をしたりして一緒に作成した記憶があります。
実地演習
不動産の鑑定評価に関する実務について、実際の対象不動産を前提に指導鑑定士の指導を受けながら鑑定評価報告書を作成する課程です。
あとででてくる修了考査の口述試験ではこの段階で提出した実地演習から1類型を任意に選択され、試験官と質疑応答をします。
働きながら実地演習をこなしていかなければならず、また各類型を提出する期限があるため実務修習のなかでは一番大変です。

サト
提出期限に間に合わすために何度も本局の郵便局に駆け込んだ記憶があります。