【現役の不動産鑑定士が教える!】平均年収や給料、女性の場合について実体験をもとに紹介

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現役不動産鑑定士のサトです。

この記事では実際の不動産鑑定士として働いている立場から、不動産鑑定士の年収について教えていきます。

政府の統計によると不動産鑑定士の平均年収は「778万円」となっており、職種別ランキングでは8位と知名度が低い割には年収が高い職業になっています。

政府統計ではそうだけど実際どうなのという視点から不動産鑑定士の年収について紹介していきます。

この記事の監修者
サト

不動産鑑定士

サト

Sato

プロフィール

宅建に4回落ちたという黒歴史を持つ不動産鑑定士39歳。宅地建物取引士・ASA国際資産評価士・競売不動産取扱主任者・基本情報処理技術者・TOEIC730。合格していない資格の記事については合格者に外部委託して執筆しております。プロフィール詳細コレハジについて

政府の統計による不動産鑑定士の年収

※以下の数値は平成29年賃金構造基本統計調査による

※年数は「月収×12ヶ月+ボーナス」として計算

不動産鑑定士の平均年収

厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査によると不動産鑑定士の平均年収は778万円となっています。

【男女計】

  • 年齢:48歳
  • 勤続年数:17.9年
  • 月収:490,300円
  • ボーナス:1,893,800円
  • 年収:7,777,400円

職種別 年収ランキング【2022年最新版】のサイトによると、職種別平均年収ランキングで6位となっています。

こちらのサイトでは弁護士が728万円で7位、1級建築士が年収702万円で10位となっています。

個人的には不動産鑑定士の平均年収が他の職種に比べて高いことに驚きますね。

不動産鑑定士(男)の平均年収

  • 年齢:49.8歳
  • 勤続年数:19.4年
  • 月収:515,100
  • ボーナス:2,055,700
  • 年収:8,236,900円

不動産鑑定士の年収がわかって、不動産鑑定士試験を受験してみようと思った人は次に予備校を選んでみましょう!

不動産鑑定士(女)の平均年収

  • 年齢:26.5歳
  • 勤続年数:0.5年
  • 月収:200,100円
  • ボーナス:0円
  • 年収:2,401,200円

政府の統計調査を見ると男性に比べて女性の不動産鑑定士の平均年収が圧倒的に低いのでびっくりされるかもしれませんが、これは統計のサンプル数が少ないことによるものだと思います。

女性の不動産鑑定士が男性の不動産鑑定士に比べて仕事が少なく年収が少ないということはないと思います。

女性でも活躍されている先生もいらっしゃいますし、不動産鑑定士協会の会長を女性が勤めたこともありますので女性でも安心してできる職業ですよ。

企業規模別不動産鑑定士の年収

企業規模(100~999人)

  • 年齢:50歳
  • 勤続年数:23.2年
  • 月収:553,700円
  • ボーナス:2,152,000円
  • 年収:8,796,400円

企業規模(10~99人)

  • 年齢:43.1歳
  • 勤続年数:5.2年
  • 月収:335,900円
  • ボーナス:1,265,800円
  • 年収:5,296,600円

不動産鑑定士で企業規模が100~999人の会社というとかなり大きい部類です。

全国展開しているような企業ではないでしょうか。

そういった企業に就職するためには20代で合格して、かつ東大、京大、早稲田、慶応などの名門大学出身である必要があると思います。

不動産鑑定士試験に合格した中でも一部の人間に限られます。

勤続年数別不動産鑑定士の平均年収

勤続年数:5~9年

  • 年齢:35~39歳
  • 月収:415,600円
  • ボーナス:1,716,800円
  • 年収:6,704,000円

勤続年数:10~14年

  • 年齢:40~44歳
  • 月収:593,300円
  • ボーナス:2,919,400円
  • 年収:10,039,000円

勤続年数:15年以上

  • 年齢:55~59歳
  • 月収:591,600円
  • ボーナス:2,268,500円
  • 年収:9,367,700円

実務修習期間の年収

不動産鑑定士の短答試験及び論文試験に合格したら1~3年程働きながら実際の実務を学び、実務修習の試験を受けて合格すれば晴れて一人前の不動産鑑定士になれます。

ですので実務修習の間は下積み期間ということになり不動産鑑定士ではないので基本的に給料は大学初任給に+数万円ぐらいが多いのではないでしょうか。

会社の売上に貢献するというよりは、会社の先輩に教えてもらう存在なので給料が安くても仕方ないと言えます。

私の場合も大学初任給くらいでした。20万と少しぐらいだったと思います。

給料としては多くはありませんが、頑張って試験に受かり、実際に仕事として働き始める期間なので充実しておりあまりお金のことは気になりませんでした。

地方の不動産鑑定士は儲かるのか?

地方の不動産鑑定士は儲かるという話がありますが本当なのでしょうか?

地方の不動産鑑定士で儲かっている人は固定資産税評価業務や競売業務に携わっている人がほとんどだと思います。

固定資産税の評価は3年に一度見直されるので、この評価業務に携わっていれば3年に一度大きく儲けることができます。

しかし、その業務に携わるには実績がある程度必要ですし、営業力も必要だと思います。

また、競売の評価人業務は一度は入れれば悪い事をしない限り定年まで任命されるので手堅い業務と言えます。

しかし、競売の評価人になるにはテストに合格する必要があり、採用者数が少ないため狭き門となっています。

固定資産評価業務と競売業務のどちらもやっていれば、年収2,000万円ぐらいならいるんじゃないかと思います。

不動産鑑定士の年収は安定している?

不動産鑑定士には地価公示や地価調査などの公的評価があるので最低年収は安定していると言えるでしょう。

地価公示や地価調査業務に携わるのも誰でも慣れるというわけではありませんが、一度任命されれば大きな失敗をしない限り続けて仕事ができるので、年収200~300万円ぐらいは安定して稼ぐことができます。

現役が思う不動産鑑定士の年収の現実

不動産鑑定士の年収としては200~5,000万円位ではないでしょうか。不動産鑑定を専業でやっている会社ではそれぐらいだと思います。

億もらっている人はいないんじゃないかと思います。

結局、どの職業でもそうですが個人の力量によると思います。

営業力があり価格の根拠などを明確に伝えるのが上手な人は儲けることができるのではないでしょうか。

不動産鑑定士の将来性は?資格がなくなる?

不動産鑑定士の将来性についてはいい面と悪い面の2つがあると思います。

まず、いい面としては不動産鑑定士は全国で3000人ぐらいしかいないので、競争があまり激しくなく、また、資格保有者の多くは団塊または団塊ジュニア世代になっています。

ですので、その人たちが定年になるにつれて、仕事を取りやすくなっていくと思います。

しかし、悪い面としては不動産鑑定士は人数が少ないため業界の力が強くありません。

ですので、固定資産評価業務などもIT化が進んで人工知能が普及すれば仕事を奪われる可能性もゼロではありません。

また、不動産鑑定士の仕事の発注先として主となる県や市の公共団体は少子高齢化の影響で財源は年々小さくなっているので、仕事の発注量としては将来減っていくと思います。

不動産鑑定士の将来性についてはいい面と悪い面の2つがありますが、将来子供に継がせたいかと言われると「うーん。。」となってしまうので、ぜひおすすめです!と言いにくいのが現状ではないでしょうか。

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サト

サト

不動産鑑定士

宅建に4回落ちたという黒歴史を持つ不動産鑑定士の39歳。
不動産鑑定士の試験勉強時代に全国模試で3位の実績。
宅地建物取引士・ASA機械設備評価士・競売不動産取扱主任者・基本情報処理技術者・TOEIC730点。
宅建など資格の勉強法について書いていこうと思うので参考にして下さい。

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