土地家屋調査士試験は年一度行われ、合格率は8~9%といわれています。
試験は筆記を行う一次試験と、それを通過した人のみ口述試験を受けることができます。
土地家屋調査士試験を独学で勉強して合格することはかなり難しく、可能であれば通信講座などを使って勉強することがおすすめです。
しかし通信講座は複数あるため、どれがよいのか選ぶのに迷う方が多いです。
そこで今回は土地家屋調査士試験のおすすめ通信講座をランキング形式でご紹介していきます!
それぞれのおすすめポイント・目的あった選び方などを説明していきます。
ぜひご自身にあった講座を見つけてくださいね。
タップできるもくじ
土地家屋調査士の通信講座の選び方
土地家屋調査士試験の通信講座を選ぶ際は、最低でも以下の3つのポイントについて注目することをおすすめします。
サービスが豊富かどうか
サービスの充実度は重要な判断基準になります。
例えば、わからない問題を質問することができるか、記述試験の添削を行っているか、口述試験の対策はしてくれるのか…などです。
やはりいつでもわからない部分を聞ける環境が近くにあるのは、勉強の効率を上げるだけでなく精神的にも安心できます。
教材が自分に合うかどうか
2つめに教材が自分に合うかどうかです。
講座によって教材がフルカラー、白黒、サイズ、内容のまとめ方もさまざまです。
ご自身が見やすいと思う教材を提供している講座を選ぶのも1つの判断基準として有効です。
講義は受けやすい内容かどうか
3つ目に講座が自分に合うかです。
直接対面授業でなくても、やはり講師との相性はあります。
各通信講座を紹介するところで講義サンプルを載せておくので、ぜひ見て自分に合う講座の雰囲気かを確認してみましょう。
アガルートなど主要5社の比較表
今回ご紹介する講座5つの主な特徴について表にまとめました。
アガルート | 東京法経学院 | LEC | 早稲田法科専門学院 | 日建 | |
---|---|---|---|---|---|
合格率 | 56.7% | 65.3% | 50.0% | 25.0% | 10.5% |
受講料 | 162,800円~ | 217,910円~ | 167,200円~ | 207,900円~ | 23,1000円~ |
口述対策 | 〇 | なし | 〇 | なし | なし |
質問対応 | 〇 | 〇 | 〇 | なし | なし |
添削対応 | 〇 | なし | 〇 | なし | なし |
模擬試験・料金 | 3回・49,500円 6回・87,780円 | 8回・99,000円 14回・147,400円 | 10回・105,600円 | なし | なし |
特徴 | サービスが非常に充実 | 合格率No.1 | カリキュラムが手堅い | 歴史の長い教育方法で安心 | 豊富なテキスト数 |
おすすめ土地家屋調査士通信講座ランキング1位 アガルート
アガルートのメリットとしては以下のものがあげられます。
アガルートのメリット
- サポートサービスが充実
- 他の通信講座に比べて受講料がやすい
充実したサポート体制として以下のものがあります。
アガルートのサポートサービス
- 質問回数無制限
- 電話での口述対策
- 添削対応
- 合格時の返金保証
- お祝い金の贈呈(2万円)
- 定期カウンセリング(オプション)
- マンツーマン指導(オプション)
あくまで上記のサービスは一部で、これだけでもかなりのサービス充実度であることがお解りいただけると思います。
おすすめ度1位になる理由がわかりますね。
一方でこんなデメリットも挙げられます。
アガルートのデメリット
- オプション料が意外と高い
- 講義がわかりづらい
- スマホで問題演習ができない
講義料金は比較的安いですが、オプションを付けると他の講座と変わらない、またはそれ以上になってしまう場合もあります。
予め講座内に含まれているサービスとオプションサービスを確認しておく必要があります。
また、講義がわかりづらいとの声もあります。あくまで一部の方の感想であることと、講義は講師やテキストとの相性もあるため、一概に断言することは難しいです。
おすすめ土地家屋調査士通信講座ランキング2位 東京法経学院
東京法経学院を受けるメリットは以下のような点が挙げられます。
東京法経学院のメリット
- 過去問が多く、充実している
- オフライン視聴ができる
- 豊富なコース数
- 全額返金制度がある
東京法経学院の強みは合格率もそうですが、信頼できる実績と長年の経験が武器です。
これらのデータを遺憾なく発揮したテキストと講義で受講生の勉強を後押ししてくれます。
またオフライン視聴もできるため、通信料が心配な方や通勤・通学途中に映像を見ることもできます。
スマホでの勉強もしやすいのは場所を取らず便利ですね。
一方でこんなデメリットもあります。
東京法経学院のデメリット
- テキストが白黒で見にくい
- 受講料が高い
- コースがたくさんあって選びにくい
他の通信講座に比べて料金設定が高めであることは事実です。
しかし、それに見合うだけの講義クオリティや情報が凝縮されたテキストであることは間違いありません。
料金はそれぞれ予算があるかと思いますので、ご自身のニーズと料金の兼ね合いを考えながら選ぶとよいです。
たくさんのコースがあるため、かえって選べないという声もありました。確かに受験経験がない方はどこから始めればよいのか迷ってしまうかもしれませんね。
そういった面からいえば、ある程度の経験がある方が自分の弱点を克服するために受講するといった目的に向いているともいえるでしょう。
おすすめ土地家屋調査士通信講座ランキング3位 LEC
LEC東京リーガルマインド(LEC)は学習の定着に最大の重きを置いたカリキュラムが特徴です。
そんなLECのメリットは以下の通りです。
LECのメリット
- 講義がわかりやすい
- インプット・アウトプットの繰り返し
- 割引がある
LECでは質の高い講義でインプットした後、演習でアウトプットの繰り返しを行うことで、しっかりと受講内容を定着させていきます。
わからなかったところはすぐ質問することもできるため、勉強したことを理解した上で次の講座へ進められ、わからないところをそのままにせずに済む点もおすすめです。
また早期割引や講座説明会に参加することで受講料が割引されます。できれば受講料は安く済ませたいという方はぜひ割引を適応してみましょう。
一方こんなデメリットもあります。
LECのデメリット
- 受講料が高い
- 継続が難しい可能性がある
受講料が高めな点がネックです。
しかしLECは割引キャンペーンも複数あるため、上手に使えばよりお得に受講できます。
添削や質問対応サービスがある一方で充実度がやや物足りないため、継続するモチベーションの維持が難しかったという声もあります。
求めるサービスの程度によって満足度は変わってくるところもあるので、ご自身が求めているサービスを満たせるかを確認すると安心です。
おすすめ土地家屋調査士通信講座ランキング4位 早稲田法科専門学院
歴史の深い実績のある学校で、生徒からの信頼感も高い講座です。
最近の講義はスライドを用いた形式が多い中、早稲田法化科専門学院の講座は黒板に板書しながら進められる講義形式になっています。
手を動かしてノートを取りながら勉強した方が頭に入りやすいという方や、板書形式で比較的授業スピードがゆっくりなため、じっくり理解しながら勉強したい方におすすめです。
おすすめ土地家屋調査士通信講座ランキング5位 日建
日建は予備校の1つで通信講座の他に通学講座もあります。通学講座といっても教室や個室で映像を視聴するカリキュラムなため、基本的に通信講座と同じです。
今日は家で勉強するのは気が乗らないというときは、近くの日建予備校に足を運んで勉強することもできます。
その日の気分で環境を変えて勉強すると飽きにくく、内容の濃い学習ができます。
日建の講義動画はわかりやすいという声が多く、そのクオリティの高さに定評があります。さらにメールやFAXでわからないところを質問することができてとても便利です。
【目的別】通信講座の予備校の選び方
ここまでおすすめ講座をランキング形式でご紹介してきました。
どの講座も一長一短で、勉強する方の好みや相性もあります。
全員がこの講座を絶対受けた方がいい!というわけではないのです。
また中にはさまざまな目的を持っている方がいます。
筆記試験をメインで勉強したい、苦手な部分だけをピンポイントにやりたい、口述対策がしたい、基礎からみっちりやりたい、ひたすら演習がしたい…などいろんな希望があります。
自分の中で目的は決まっているけれど、どれがいいか結局わからない…なんて方も多いのではないでしょうか?
次は中でも希望が多い目的3つをご紹介しながら、その目的にぴったりな講座をピックアップします。
初心者向け:基礎からしっかりやりたい
基礎からしっかり丁寧に教えてほしい!という方は「アルガート」または「日建」、「早稲田法科専門学院」がおすすめです。
アルガートは質問対応や添削対応などサポートがとても充実しているため、試験の経験がない方でも安心して勉強に取り組めます。
また、日建は講義のクオリティが高いという評判の声が多く、初心者であればなおさらより丁寧な講義を受けるという点でおすすめといえます。
早稲田法科専門学院は何といっても板書形式という点が強みで、じっくり自分のペースで勉強したい方には相性がよいです。
経験者向け:基礎はわかるから、演習などよりステップアップしたい
問題演習を多く行いたい方は「東京法経学院」または「LEC」がよいです。どちらも豊富な過去問数で、全ての講座を受けるのが難しいほどの講座量を誇ります。
受験経験のある方はある程度自分の得意・不得意が把握していると思いますので、自分の苦手分野を伸ばすような講座を選択して受講するとよいです。
口述試験対策をしたい
口述対策をしたい方は「LEC」または「アガルート」がおすすめです。LECでは「口述クリアブック」という口述試験対策用の教材が用意されています。
教材の中には口述試験の流れや過去問など、口述試験で知りたい内容が網羅されています。1冊あるととても心強い教材です。
一方アガルートでは電話を使って口述試験模試に挑戦できます。講座を受講していれば無料なので、ぜひ受講してみてください。
口述試験はノウハウだけでは完璧とはいえず、やはり実際に声に出して質問に答える練習が大切です。電話ではありますが、実際に質問に受け答える練習ができるのはとても有用です。