大学生が就活前に取得したい資格として簿記とか、TOEICとか色々あると思いますが、不動産系の会社や銀行等に就職を考えている人には「宅建」をおすすめします。
宅建は毎年20万人程が受験する人気国家資格であり学生の人もたくさん受けています。
令和2年には合格者の約13.6%が学生であり人数にすると4,670人にもなります。
ではなぜ宅建はこれほど学生に人気なのでしょうかそれには理由があるんです。
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就活で宅建が人気な理由

資格でも色々なものがありますが、資格は大きく分けて民間資格と国家資格にわかれます。
TOEICなどは民間資格なので、TOEICで満点を取った人だけが英語の業務に携われるなどの規定はありません。
しかし、国家資格である宅建には宅建を持っている人しかできない業務があります。
その業務のことを独占業務といいます。
- 物件に関する重要事項の説明
- 重要事項説明書への記名・押印
- 契約書への記名・押印
この3つの業務は宅建士の人しかすることができません。
一人暮らしをしている大学生などはアパートを契約するときに重要事項説明書と契約書を説明されると思いますが、その業務は宅建士しかできません。
また、宅地建物取引業法では「事務所については業務に従事する者の5人に1人以上は成年者である専任の取引士を設置しなければならいない。」と法律で決められています。
ですので、この法律に違反した場合は宅建業法違反となってしまいます。
このように宅建士は独占業務及び宅建士の設置義務が法律で規定されているため需要が根強い資格となっています。
どのような職種で宅建士が必要とされるのか?
宅建士が必要とされる主な職種は不動産の売買や賃貸を仲介する会社です。
有名なところではセンチュリーやat homeなどでしょうか。
そのほか、不動産の知識を生かして建築会社や金融機関、不動産管理会社などへの就職も考えられます。
また、一度不動産会社に就職してノウハウを学び自分で不動産屋を開業する場合にも宅建士の資格を生かすことができます。
このように色々な職種で必要とされています。
宅建試験の概要
宅建試験の概要について簡単に見ていきましょう。
試験日 | 10月下旬 |
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合格に必要な勉強時間 | 100~300時間 |
試験方式 | マークシート方式 |
問題数 | 50問 |
合格の目安 | 正解率概ね7割(令和3年10月は34点が合格基準) |
合格率 | 15%前後(令和3年10月は17.9%) |
科目 | 宅業法、民法、都市計画法、建築基準法など |
ポイントはマークシート方式のところです。
マークシート方式は記述式の試験と違いすべてを理解して暗記する必要はないので短い時間で合格することができます。
合格に必要な勉強時間はネットで一般的に言われているのは100~300時間です。
大学生なら割と暇はあると思うので3ヶ月前ぐらいから集中して取り組めば十分合格が狙える資格になっています。
大学生におすすめの宅建の取得方法

宅建を取得する方法には、「①自分でテキストを買って独学する、②通信講座を受ける、③予備校に通学する。」の3つがあります。
個人的には時間がたくさんある学生さんには自分でテキストを買って独学することをおすすめします。
宅建はマークシート方式なのでテキストを読み込んで過去問を繰り返すことで合格することができます。
以下の記事で2022年おすすめのテキストを紹介しているのでよかったら読んでみてください。