宅建の8種制限をわかりやすく解説。手付金や契約不適合についてもまとめて紹介。

8種制限

※ 文中の灰色の部分はタップやクリックすると答えが見れます。

8種制限は毎年出題される頻出分野で、クーリング・オフ制度と手付金等の保全措置がよく出題されます。

細かいひっかけが多くなかなか難しい分野ですが、がんばっていきましょう!

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この記事の監修者
サト

不動産鑑定士

サト

Sato

プロフィール

宅建に4回落ちたという黒歴史を持つ不動産鑑定士39歳。宅地建物取引士・ASA国際資産評価士・競売不動産取扱主任者・基本情報処理技術者・TOEIC730。合格していない資格の記事については合格者に外部委託して執筆しております。プロフィール詳細コレハジについて

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8種制限とは

8種制限とは買主を民法の規定よりさらに保護するために宅建業法が定めているもので、売主が宅建業者買主が宅建業者以外の場合に適用されます。

素人の一般消費者を保護するための制度なので業者間の売買には適用されないので注意してください!

サト

サト

業者間には適用されないというのを問題を解いていると忘れてしまうことがあるよ!

クーリング・オフ制度 頻出

クーリング・オフってなに?

クーリング・オフとは、いったん契約の申し込みや契約の締結をした場合でも、一定の期間であれば無条件で契約の申し込みを撤回したり、契約を解除したりできる制度です。

サト

サト

クーリング・オフって聞いたことあるよね!

次に4つの特徴をおさえておこう。

クーリング・オフについての重要ポイント

  • 意思表示は書面で行う必要がある。
  • 書面で行った意思表示は書面を発したときに効果が生じる。(書面が相手に届かなくてもクーリング・オフの効果が生じるということ)
  • 契約を解除したら原状回復義務が生じる
  • クーリング・オフで契約を解除しても、損害賠償や違約金は請求されない。
  • 申込者(一般消費者)に不利な特約は無効。有利な特約は有効。

クーリング・オフができない場合

どんな契約でもクーリング・オフで契約を解除できるとしたら、売主の宅建業者は不安定な立場に置かれてしまいます。

したがって、買主に購入の意思が認められるような場所で契約した場合はクーリング・オフができなくなります。

具体的には以下の3つです。

クーリング・オフができなくなる場所

  • 売主となる宅建業者の事務所
  • 代理・媒介の依頼を受けた宅建業者の事務所
  • 買主が自ら申し出た場合の、買主の自宅や勤務先(※ 業者が提案した場合はクーリング・オフできる)

また、以下のような一定の事由が生じたときもクーリング・オフができなくなります。

クーリング・オフができなくなる事由

  • 売主である宅建業者からクーリング・オフについて告げられた日から起算して8日を経過したとき。
  • 買主が、宅地又は建物の引渡しを受け、かつ、その代金の全部を支払ったとき。

※ 事務所以外の場所で買い受けの申込みを行い、事務所で売買契約を締結した場合はクーリング・オフを利用できるので注意してください。

クーリング・オフを適用できるかは買い受けの申込みの場所が事務所かどうかで判断します。

買い受けの申し込みの場所が事務所ならクーリング・オフを適用できないし、事務所以外なら適用することができます。

※ クーリング・オフが適用できなくなるのは、クーリングオフを告げられた日から起算して8日ですので、月曜日に告げられた場合、期限は翌週の曜日になります。曜日ではないので注意してください。

また、売主がクーリング・オフについて告げなかった場合は8日を経過してもクーリング・オフを利用して契約を解除することができます

自己の所有に属しない物件の契約の制限

原則

自己の所有に属しない土地・建物などの売買で自ら売主となる売買契約(予約を含む。)を締結してはいけません。

例外

宅建業者が当該宅地又は建物を取得する契約(予約を含み、その効力の発生が条件に係るものを除く。)を締結しているとき。

損害賠償額の予定等の制限

宅建業法では損害賠償額の予定などについて一定の制限を設けることで、買主が莫大な損害賠償性請求を受けることがないように保護しています。

具体的には、損害賠償の額を予定しまたは違約金を定めるときは、これらを合算した額が代金の10分の2を超える定めをしてはいけません。

また、代金の10分の2を超える部分については無効となります。

関連 民法の損害賠償額について

契約不適合責任の特約の制限

住宅の売買契約を締結したのに、引き渡された家が雨漏りが酷くて住めないなど、契約の内容に適合していない場合に売主が負う責任を契約不適合責任と言います。

買主はこのような場合、追完請求権などを請求することができます。

詳しくは、「契約不適合責任とは?」で記事にしているので見てください。

サラッとでも読んでおいた方が理解が進むと思います。

宅建業法では、民法の契約不適合責任の規定より手厚く買主を保護しており、内容は以下のようになります。

原則

民法の規定より買主に不利な特約は無効。

なお、特約が無効になった場合は民法の規定に従い、契約不適合責任の期間は不適合を知った時から1年以内となります。

例外

契約不適合責任の期間を買主に引き渡した日から2以上とする特約は有効。

期間を引き渡した日から1年などと特約するのは買主に不利なので無効です。

(民法では不適合を知った時から1年以内と定めています。)

手付金等の保全措置 頻出

原則

宅建業者は手付金等を受け取るに保全措置をすることが必要。

サト

サト

業者が倒産したり二重売買されても最悪、買主にお金が全額戻ってくるようにするためだよ。

手付金等とは代金に充当されるもので、契約の締結の日以後引渡し前(×建築工事の完了まで)に支払われるものをいいます。

保全措置の方法としては、

完成物件保証委託契約、保証保険契約、手付金等寄託契約
未完成物件 保証委託契約、保証保険契約

例外

以下の場合に当たる場合には保全措置を講じることなく手付金等を受領することができます。

  • 買主が所有権の登記をしたとき
  • 完成物件の場合は代金の10以内かつ1,000万円以下の場合
  • 未完成物件の場合は代金の5以内かつ1,000万円以下の場合

※中間金等をもらう場合には、すでに受領している手付金等の額を合わせた全額について保全措置を講ずる必要があります。

手付金の性質と額の制限

民法にも手付の規定がありますが、宅建業法では買主をより保護するために以下のような規定を定めています。

関連 民法の手付について

  • 宅建業者は代金の10分の2を超える額の手付を受領することができない。
  • 宅建業者が、手付を受領したときは、その手付がいかなる性質のものであっても解約手付とみなされる。
  • この機手に反する特約で、買主に不利なものは無効となる。

※ 保全措置を講じていても代金の10分の2を超える手付は受領できないので注意してください。

割賦販売契約の解除等の制限

割賦販売の契約について賦払金の支払がされない場合、30日以上の相当の期間を定めてその支払を書面で催告し、その期間内にその義務が履行されないときでなければ、契約を解除し、残金の支払を請求することができません。

そして、この規定に反する特約は、無効となります。

割賦販売等における所有権留保等の禁止

原則

所有権留保は禁止。

売主は割賦販売の場合でも、建物を引き渡すまでに登記の移転など売主の義務を履行する必要がある。

所有権留保とは売買契約を締結したにもかかわらず、代金が全額支払われるまで買主に所有権を移転させないこと。

例外

例外として以下の場合には所有権を留保することも認められます。

  • 売主である宅建業者が受け取った金額が代金の10分の3以下の場合
  • 10分の3を超える場合でも抵当権などの担保が付けられない場合
あとでまとめて記事を読み返せるよ!
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サト

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不動産鑑定士

宅建に4回落ちたという黒歴史を持つ不動産鑑定士の39歳。
不動産鑑定士の試験勉強時代に全国模試で3位の実績。
宅地建物取引士・ASA機械設備評価士・競売不動産取扱主任者・基本情報処理技術者・TOEIC730点。
宅建など資格の勉強法について書いていこうと思うので参考にして下さい。

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