危険物取扱者は甲種・乙種・丙種の3つがあり、それぞれ取り扱える危険物の種類と試験の難易度が違います。
一番難しいのが甲種、
一番易しいのが丙種となっています。
では比較的簡単な乙種と丙種の違いはなんでしょうか?
一覧形式で違いを説明していきます。
乙種は一番人気の4類のみに絞って比較しています。
もくじ
乙種(4類)と丙種の違うところ
取り扱い可能な危険物
- ガソリン
- 灯油
- 軽油
- エタノールなどの乙種第4類引火性液体
- ガソリン
- 灯油
- 軽油
- 第3類石油類(引火点130℃以上)
- 第4石油類
- 動植物油類
まずは取り扱える危険物の種類が異なります。
乙種4類のほが扱える危険物の範囲が広くなっていて、そのため乙種のほうが凡庸性が高い資格となっています。
立会い
- できる(免状を取得した類のみ)
- できない
資格のない人が危険物を取り扱う際、監督し、指示を与えるために、その場所に居合わせること
乙種では資格のない人にも危険物を取り扱わせることができるためガソリンスタンドなどでの需要があり、割と簡単に合格できることから時給アップの目的で受験する人もいます。
受験者層
- ガソリンスタンドや化学系メーカー希望の人
- 流通業や運送業希望の人
乙種では先ほども説明した通り、資格のない人にも危険物を取り扱わせることができるためガソリンスタンドで働こうと思っている人や化学メーカーの製造工場で広範に利用される有機溶剤の取り扱うために受験を希望する人がいます。
丙種は立会いができないため運ぶだけの流通業や運送業希望の人が多く受験しています。
しかし、企業の就職やバイトにおいては乙種(4類)が希望条件にしているところが多いため乙種をとる人が多いですね。
試験方式
- 五肢択一式
- 四肢択一式
乙種は五肢択一式、丙種は四肢択一式になっているので、試験の難易度は丙種のほうがかなり簡単です。
試験時間
- 2時間
- 1時間15分
試験の問題数が丙種のほうが少ないことから試験時間も短くなっています。
合格率
- 40%前後
- 50%前後
合格率も丙種のほうが高くなっています。
受験費用
- 4,600円
- 3,700円
受験費用も少しだけ丙種のほうがお得!
受験科目
- 危険物に関する法令 15問
- 基礎的な物理学及び基礎的な化学 10問
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問
- 危険物に関する法令 10問
- 基礎的な物理学及び基礎的な化学 5問
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法 10問
文系の人にはけっこう難しい、物理とか化学の範囲からの出題が丙種では少なくなっています。
危険物保安監督者
- できる(免状を取得した類のみ)
- できない
危険物取扱作業の保安に関する監督業務を行う者。移動タンク貯蔵所以外の製造所等では選任が必要。最も一般的な役職。
乙種は危険物保安監督者ができるため社会的需要が高いと言えるでしょう。
乙種(4類)と丙種の同じところ
受験資格
- 受験資格なし
- 受験資格なし
受験資格はどちらもなく、だれでも受験できるようになっています。
合格基準
- 6割以上の正解
- 6割以上の正解
どちらも合格基準が6割の正解でいいことから一夜漬けで合格する人もいます。
一夜漬けの勉強法はこちらの記事を参考にしてください。