※ 文中の灰色の部分はタップやクリックすると答えが見れます。
毎年1題は出題される分野ですが、特に難しくなく常識で解ける問題も多いので、宅建の勉強の合間に箸休め的に勉強するといいでしょう。
ちなみに、5点免除の人は勉強する必要がない分野でもあります。
木造の特徴
木材は含水率が小さい状態のほうが強度は高くなります。
ですので、強度や耐久性の高い建物を作るためには乾燥している木材を使用することが望ましいです。
集成木材構造は、集成木材で骨組みを構成したもので大規模な建物にも使用されています。
鉄骨造の特徴
鉄骨は燃えることはありませんが、火事などによって熱せられると強度が大きく低下します。
よって、鉄骨構造を耐火構造にするためには耐火材料で被覆する必要があります。
鉄筋コンクリート造の特徴
鉄筋炭素含有率が多いほど、引張強度が増大する傾向にあります。
常温・常圧においては鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率はほぼ等しい
鉄筋コンクリート構造は耐火性・耐久性があり、耐震性、耐風性にも優れた構造です。
鉄筋コンクリート構造は耐久性の高い建物ですが、長いあいだ雨に当たることによりアルカリ性のコンクリートが中性化します。
そのことによって中の鉄筋が錆、膨張することでコンクリートに亀裂が生じたり剥がれ落ちたりします。
コンクリートとモルタルの違い
モルタルは一般に水・セメント・砂を練り混ぜたものです。
コンクリートは、水・セメント・砂・砂利を練り混ぜたものです。
モルタル + 砂利 = コンクリート という関係です。
コンクリートは歴史が古く古代ローマ人も使っていたよ。
免振・制震・耐震の特徴
免震構造は、建物の下部構造と上部構造との間に積層ゴム等を設置し地震の揺れを減らす構造です。
制震構造は、制震ダンパーなどを設置し、揺れを制御する構造です。
耐震構造は、建物の柱、はり、耐震壁などで剛性を高め、地震に対して耐えられるようにした構造です。
剛性とは曲げ・ねじりなどの力に対してゆがまない性質のことを言うよ!
建物の基礎の種類
建物の基礎には以下のような種類があります。
基礎の種類
- 直接基礎
- 布基礎
- べた基礎
- 杭基礎
布基礎にはコストの安さや施工のしやすさがあげられます。
べた基礎はコストがかかる分、地面との設置面が広いため建物が安定する・シロアリや湿気が上がってこないといった特徴があります。地盤の弱い土地などで使われる工法です。
杭基礎は支持層が深い場合に用いられます。
建物に関する過去問一問一答YouTube
建物に関する宅建過去問
建物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 組積式構造は、耐震性は劣るものの、熱、音などを遮断する性能が優れている。
- 組積式構造を耐震的な構造にするためには、大きな開口部を造ることを避け、壁厚を大きくする必要がある。
- 補強コンクリートブロック造は、壁式構造の一種であり、コンクリートブロック造を鉄筋コンクリートで耐震的に補強改良したものである。
- 補強コンクリートブロック造は、壁量を多く必要とはせず、住宅等の小規模の建物には使用されていない。
答え:4
- 適当:組積造(そせきぞう)とは、ブロックなどを積み上げて組み上げていく工法のことをいうので、この肢は適当です。
- 適当
- 適当:その通りです。
- 不適当:補強コンクリートブロック造の小さな建物は倉庫などたくさんありますよね。
建物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鉄骨構造は、主要構造の構造形式にトラス、ラーメン、アーチ等が用いられ、高層建築の骨組に適している。
- 鉄骨構造の床は既製気泡コンクリート板、プレキャストコンクリート板等でつくられる。
- 鉄骨構造は、耐火被覆や鋼材の加工性の問題があり、現在は住宅、店舗等の建物には用いられていない。
- 鉄骨構造は、工場、体育館、倉庫等の単層で大空間の建物に利用されている。
答え:3
常識で解けますよね・・・